

なお、本校立ち上げのきっかけとなった、一冊の本があります。
『おもしろい地域には、おもしろいデザイナーがいる』
わずかな予算、想定外の作業、地域の付き合い。そんな状況をおもしろがり、顔の見える関係で仕事したり、自ら店に立ったり、販路を見つめ直したり。ディレクションも手仕事も行き来しながら現場を動かし、その土地だからできるデザインを生む。きっかけ、仕事への姿勢、生活の実際、これからの期待を本人たちが書き下ろす。
この通称「おもデザ」本の編著者、著者、編集者で、発売後に全国キャラバンへ繰り出し、24か所訪問した後、皆でこの学校を立ち上げました。この本の著者たちでもあり、本校に参画するデザイナーたちの活動や思いについては、ぜひとも事前にこの本をお読みいただけるとうれしいです。
本校では、「デザイン」を狭義(意匠、見た目など)と、広義(計画、仕組みづくりなど)に分けています。本校は、狭義のデザイナーだけに向けた学校ではないため、グラフィックデザインなどのスキルは必須にしていません。これからの地域や、広義のデザインに関心のある、下記のような方々にご参加いただきたいと思っています。
本校のプログラムは下記の通りです。
現地プログラム 6月頃エントリー開始(エントリー任意) |
オンラインプログラム エントリー受付中(エントリー必須) |
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【フィールドワーク】 地域を知る 2泊3日、1ヵ所~ リードデザイナーが暮らし働く地域へ実際に訪問し、皆でその地域について考えます。本年度は奈良、新潟、福井を予定しています。(希望者のみ、定員超過の場合は審査あり) |
広義のデザインを知る 各回1.5時間、月1回(全7回) 各回1人のリードデザイナーから、デザイナーになるまでの変遷、立ち上げ経緯、ターニングポイント、現在の収支などを中心に、話を伺います。 |
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【インターン】 地域に生きる 1か月~
リードデザイナーがいるあの地域、あのデザイン事務所で働いてみたい・・という方のための、有償インターンです。数ヶ月かけて実際にその場で働き、プロジェクトを進めます。 |
広義のデザインを深める 各回2時間、隔月1回(全3回)
・お金 |
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アクションシェア 各回1~2時間、隔月1回(全3回~) 参加者の方が進めている具体的なプロジェクトについて、リードデザイナーに投げかけ、フィードバックをもらったり、議論したりできる機会です。 |
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参加費税込み 現地プログラム【フィールドワーク】
交通費・宿泊費・食費などは各自ご負担ください。 現地プログラム【インターン】
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参加費税込み
オンラインプログラム
※各回ごとのエントリーはできません。 |
現地プログラム 6月頃エントリー開始(エントリー任意) |
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【フィールドワーク】 地域を知る 2泊3日、1ヵ所~ リードデザイナーが暮らし働く地域へ実際に訪問し、皆でその地域について考えます。本年度は奈良、新潟、福井を予定しています。(希望者のみ、定員超過の場合は審査あり) |
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【インターン】 地域に生きる 1か月~
リードデザイナーがいるあの地域、あのデザイン事務所で働いてみたい・・という方のための、有償インターンです。数ヶ月かけて実際にその場で働き、プロジェクトを進めます。 |
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参加費税込み 現地プログラム【フィールドワーク】
交通費・宿泊費・食費などは各自ご負担ください。 現地プログラム【インターン】
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オンラインプログラム エントリー受付中(エントリー必須) |
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広義のデザインを知る 各回1.5時間、月1回(全7回) 各回1人のリードデザイナーから、デザイナーになるまでの変遷、立ち上げ経緯、ターニングポイント、現在の収支などを中心に、話を伺います。 |
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広義のデザインを深める 各回2時間、隔月1回(全3回)
・お金 |
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アクションシェア 各回1~2時間、隔月1回(全3回~) 参加者の方が進めている具体的なプロジェクトについて、リードデザイナーに投げかけ、フィードバックをもらったり、議論したりできる機会です。 |
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参加費税込み
オンラインプログラム
※各回ごとのエントリーはできません。 |
リードデザイナーたちは、日本各地を拠点に、海外も含め活動しています。その活動領域は多岐に渡り、工場見学イベントの企画運営、ショップやカフェの経営、手がけたプロダクトの販路開拓、職人の後継者育成、住民へのデザイン教室、さらに田植えや稲刈りなどの野良仕事もするし、自治体の政策デザインにも関わります。そして、それぞれのスタンスや仕事の領域も、地域の事情もさまざまです。
リードデザイナーからのメッセージ本校立ち上げのきっかけは、おもデザ本に推薦文を寄せてくれた原研哉さん(日本デザインセンター)による一言でした。
同日、新橋で焼き鳥をつまみながら言われた「学校の名前は“LIVE DESIGN”が良いのではないか」というアイデア。そのとき以来、「LIVE DESIGN」というこれまでになかった言葉の具現化を目指して、学校を形づくってきました。
想定されるあなたの変化
1985年大阪府生まれ。京都精華大学デザイン学科建築分野卒業。2009年福井県鯖江市に移住。鯖江市役所を経て2015年にTSUGI LLC.を設立。地域特化型のインタウンデザイナーとして、地場産業や地域のブランディングを行っている。また、体験型産業観光プロジェクト「RENEW」の運営をはじめ、めがね素材を転用したアクセサリーブランド「Sur」、福井の産品を扱う「SAVA!STORE」など、ものづくり・地域・観光といった領域を横断しながら創造的な産地づくりを行なっている。 RENEWディレクター(2015年~) 京都精華大学伝統産業イノベーションセンター特別研究員(2018年~)一般社団法人SOE副理事(2022年~)
おもデザ本の編著者、とりまとめ役。この人がいなかったら、これほど熱量高く学校づくりの話にはなっていなかったかもしれないと思います。なぜ今この学校か、ということを半年間の準備の間ずっと言語化し続けてくれました。
奈良県東吉野村に2006年移住。2015年 国、県、村との事業、シェアとコワーキングの施設「オフィスキャンプ東吉野」を企画・デザインを行い、運営も受託。開業後、同施設で出会った仲間と山村のデザインファーム「合同会社オフィスキャンプ」を設立。2018年、ローカルエリアのコワーキング運営者と共に「一般社団法人ローカルコワークアソシエーション」を設立、全国のコワーキング施設の開業をサポートしている。著書に、新山直広との共著「おもしろい地域には、おもしろいデザイナーがいる」(学芸出版)がある。奈良県生駒市で手がけた「まほうのだがしやチロル堂」がグッドデザイン賞2022の大賞を受賞。
新山さんと同様に編著者、とりまとめ役。キャラバンの時いつも感じていたのは、日本各地あらゆるところに「大ちゃん!」と声を掛ける彼の仲間たちがいること。この学校はその延長線上にあると思っています。
合同会社シーラカンス食堂 / MUJUN 代表社員・クリエイティブディレクター・デザイナー。合同会社里山インストール代表。1987年兵庫県小野市生まれ。デザイン、海外流通、刃物職人の後継者育成、刃物製造を行っており、特に職人の後継者問題を通じて、日本社会が抱える深い問題に取り組む。本質的な解決を目指して、2021年に島根県に広大な土地を購入。兵庫県小野市と2拠点生活をしながら、22世紀に向けての「新しい里山暮らし」のデザインに挑戦中。
おもデザ本の原稿を読んでいたときから、この人のパワーの総数のようなものに驚くばかりでした。彼は今島根県の温泉津町で、「持続可能なものづくりができる村」を作っています。どこまでも本質的で美しいその取り組みを、ぜひみなさんにも刮目していただきたいです。
福岡県生まれ。hickory03travelersを運営し、イラスト、グラフィックデザイン、商品開発、グッズ制作、印刷物、デザインと社会を結ぶ企画・開催、空間デザイン商店街を楽しむ活動など、幅広く活動中。グッドデザイン賞2015受賞。上古町商店街理事長。長岡造形大学非常勤講師。新潟市立美術館のミュージアムショップ「ルルル」や商店街の複合施設を運営している。
上古町というちいさな商店街が、迫さんたちがおもしろがりだしてから、息を吹き返したそうです。そういうすてきなものの発掘が上手な人で、ずっと話していたくなるような人です。かわいい!と手にとったらチクッと刺されるような、ユニークとシニカルのバランスは真似できません。
1975年三重県菰野町生まれ。名古屋芸術大学美術学部デザイン科卒業。大学時代の生死をさまよう経験からデザインにのめり込む。イギリスでの交換留学を経て、課題解決に向き合う真摯さだけでなく、人をワクワクさせる楽しさの両輪がデザインに必要であると学ぶ。大学卒業後、フリーランスとして独立。デザイナーとして活動するだけでなく、流通会社の立ち上げや、地域コミュニティをつくるNPOの立ち上げにも参画。「意匠や形」といった狭義のデザインだけでなく、課題解決としての広義のデザインの実践を追求し続ける。まちづくりに関わる経験から、地域の魅力に惹かれ始め、現在は、日本の地域に根づいてきた文化をこれからの時代にも紡いでいくための「広義のデザイン」に取り組んでいる。2008年RW創業。企業や事業の価値の再定義に伴走し、ミッション、ビジョンの構築や、新規事業の立ち上げ、事業の運用までサポートしている。
「地場産業が好き」「愛でマチを変える」と、言葉をストレートに出せるのは稲波さんならでは。きっと職人さんたちにもそう接しているから、強力な信頼があるのだと思います。すでに「イナバデザインスクール」という場を名古屋で無料開放されていて、このメンバーの中でも学校経験の先駆者です。
1985年生まれ、奈良県出身。Inter Medium Instituteで学ぶ。関西・東京での広告代理店勤務などを経て、2012年に大分県・耶馬溪へ移住し、デザイン事務所「星庭」を設立。森の中の、セルフビルドの自宅兼事務所で、デザインを中心に様々なプロジェクトに取り組んでいる。2020年「テンポラリ耶馬渓」を設立、地域課題にフィールドを広げる。田んぼと畑も借りて半自給暮らし。
まやさんが進めるプロジェクトは「どうやったの!?」とおもデザメンバー同士が言うほど、神業が詰まっています。例えば開通前のトンネルをレストランとホテルにするなんて、調整に重ねる調整で本当に労力がかかるはず。それでもやる。その姿に、地域で生きていくことの気概をいつも感じています。
Helvetica Design代表の他、一般社団法人ブルーバード代表理事、D&DEPERTMENT FUKUSHIMA クリエイティブディレクターなどを務め、2021年にはデザイン研究室「POOLSIDE」を立ち上げ、福島県郡山市を拠点に様々な活動している。
今年、郡山に「発酵」をテーマにした複合施設「gnome(ノウム)/大地と食文化の研究所」がオープンするそうです。その仕掛け人が佐藤 哲也さん。このメンバーの中でもとくに、デザインを起点にまちのあり方を考えられていて、デザインと日常のまちづくりと言えばこの人。
1984年大阪出身。大学卒業後、富山に定住。ギャラリーのキュレーションを8年間担当後、スタジオ「ROLE」設立。デザイン・プロジェクトのほか、ジャンルを横断しながらさまざまな『活動』の魅力をデザイン。 JAGDA、TOYAMA ADC、高岡伝統産業青年会会員(現 副会長)。【受賞】TOYAMA ADCグランプリ/とやまクリエーター大賞/富山県デザイン展 大賞/ゴールデン ピン デザインアワード ベストオブデザイン賞(台湾)/JAGDA新人賞ノミネート 他多数
高岡の職人さんたちとイベント「高岡クラフト市場街」を仕掛けたり、YouTubeをつくったり。その姿勢は、とにかくおもしろくを突き詰め、なあなあにしない。この学校づくりのミーティングでも、「ここがしっくりこない」と問題提起を続けてくれたからこそ、より本質的な方向へ進んでこられました。
1979年生まれ、山形県新庄市鳥越出身。東京デザイン専門学校卒業。
ソフト・オン・デマンド入社後SODアートワークスとして独立。 2010年に代表取締役を辞任。山形県に帰郷し、吉野敏充デザイン事務所を設立。 地元である新庄最上・山形県の地域資源を活用したプロジェクトとして、地元産農作物などの販売を行うマーケット『kitokitoMarche』、山形県新庄・最上地域広域情報誌『季刊にゃー』の制作・発行、山形県の工芸品のリデザイン・販路支援プロジェクト『山から福がおりてくる』の運営、新庄の後世に残す食のプロジェクト『新庄いいにゃ風土/SHINJO ii-nya FOOD』のプロデュースなど。
宮沢賢治の弟子松田甚次郎が開設した最上共働村塾に参加していた吉野善太郎、吉野新平を祖先に持つ。
吉野事務所ではお昼ごはんを皆でつくって食べるそうですが、そういう豊かな時間の確かさや積み重ねが、吉野さんたちがつくられるデザインの質の高さに現れているとよく思います。たまたま手にとった商品が、吉野さんのデザインだったなんてことも。
1978年生まれ長崎県佐世保市出身。福岡や東京で広告制作のアシスタントをしながらデザインを学び、2010年に熊本県上天草市へ移住。2013年にデザイン事務所「株式会社かつあき」を設立。熊本を中心にクリエイティブディレクターとして活動。2016年の熊本地震をきっかけに立ち上げた一般社団法人『BRIDGE KUMAMOTO』の代表も務める。
おもデザメンバーは猛獣揃いなのですが、その中でいつもマネジメントの視点を持ちながら、その先の道標をつくってくれるのがかつあきさん。この人がいなかったらこの学校の質は大きく変わっていたと思います。文字通りの、頼れるアニキ。
1981年兵庫県生まれ。2009年に「TRUNK DESIGN」を神戸市垂水区にオフィス&ショップをオープン。地場産業や伝統工芸のプロデュースやブランディングのディレクションやデザインを幅広く手がる。2011年には兵庫県のモノづくりを紹介する「Hyogo craft」を立ち上げ、アパレル・お香・ステーショナリー・テーブルウェアなど自社でプロデュースし、9ブランドを展開。現在は兵庫だけではなく、日本全国の地場産業や伝統工芸のプロデュース・ブランディング・国内外の販路開拓や地域ブランドディングなどを一貫して支援。2020年、新型コロナウイルス拡大の影響で止まってしまった流通を新たな形で作り手と使い手をつなげるオンラインマーケットクラフト「LOCAL CRAFT MARKET」をスタート、2021年より、日本各地のクラフト産地をめぐる観光事業「LOCAL CRAFT JAPAN」を立ち上げる。
2018年:Taiwan design award GOLDEN PIN受賞。2019年:Good design award best100・best focus受賞。2021年:HKDA GLOBAL DESIGN AWARD(Hong Kong)プロダクト部門審査員。
一緒に仕事をする職人さんたちと、1年間一緒に酒を飲み続けた後に、デザインの仕事が始まることもある、と話すほーりーさん。ノウハウとして決して収まらない、生き様、スタンス、向き合い方、などの大事さを一番知っている人かもしれません。
4月5日 (水) 20:00- | 無料説明会(オンライン) | 動画アーカイブ |
4月11日 (火) 20:00- | 無料説明会(オンライン) | Peatix |
4月18日 (火) 20:00- | 無料説明会(オンライン) | Peatix |
4月23日 (日) 23:59 | エントリー締め切り | |
4月30日 (日) | 開校式(東京で開催。現地参加が難しい方はオンライン参加可能) | |
5月〜2024年3月 | プログラム |
学生 | 各回 11,000円 |
社会人(20代) | 各回 33,000円 |
社会人(30代以上) | 各回 55,000円 |
※交通費・宿泊費・食費などは各自ご負担ください
無料(規定の給与をお渡しします) |
学生 | 33,000円 |
社会人(20代) | 66,000円 |
社会人(30代以上) | 88,000円 |
企業(社員の定員なし) | 220,000円 |